INFORMATION

コロタイプアカデミー開講いたしました!

2017.07.19

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便利堂コロタイプ工房は、世界でも希少となったコロタイプ技法を、ひとりでも多くの方に、知り・学び・実践していただく場を提供したいという思いから、このたび「コロタイプ・アカデミー」を開講することとなりました。初心者向けの体験コースから、より深く学びたい方向けの専門コースまで、それぞれの方の興味に合わせたコースをラインナップし、熟練のコロタイプ・マイスターが丁寧に指導いたします。

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【1日コース とっておきの写真をモチーフに、絵はがきを作ってみましょう!】

コロタイプのことを知っていただくために、まずは便利堂コロタイプ工房の見学を行います。写真工房や製版室、刷り室など、普段外部の方が身近に観ることのできない制作現場の緊張感を体感していただきます。その後、暗室に入り、感光乳剤が塗布された版にご自身の写真を露光・現像します。版が仕上がったら、その版を使いテスト刷りを重ね、コース修了時に耳付きの和紙はがきに刷った完成品をお持ち帰りいただきます。
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時間:10:00 – 17:00
受講料:15,000円(テキスト、インク等の材料、耳付き和紙はがき10枚/税込)

 

※7月29日(土)、8月4日(金)はアカデミー開校記念につき、30%OFFで受講いただけます!→10,500円!
定員:6人
画像:1枚

 

※備考
・便利堂のコロタイプ・アカデミーでは、身体にも環境にも優しいDIAZO感光乳剤を使用した、新しいタイプの版をご使用いただきます。安心してご参加ください!
・製版準備の都合上、作品にしたい写真画像を開催の1週間前までに提出していただきます。
・当日はよごれてもよい服装でご参加ください。
・エプロン、手を拭くタオル、お昼ご飯をお持ちください。

 

山本修
コロタイプ・アカデミー 講師
プロフィール
1960年、京都生まれ。高校卒業後に便利堂に入社し、それから現在にいたるまで便利堂工房においてコロタイプ・プリンターとして従事。これまで正倉院文書や蒙古襲来絵詞、また伊藤若冲動植綵絵といった貴重な文化財の複製や、森村泰昌氏の『フェルメール研究 2004』の制作では十数版を使った多色コロタイプ作品を完成させる。近年では森山大道や石内都など6作家の作品を収めた『プロヴォーク・ボックス』のプリントなども手がけた。工房での仕事と並行しながら、大学等での特別講演や代官山フォトフェアやKYOTOGRAPHIEなどにおいてワークショップを開催し、コロタイプ普及のための活動を継続的に行なっている。今回のコロタイプ・アカデミーの開校に向け、授業内容やレベルごとのカリキュラムに関して自身の経験を通して様々な側面からの検討を行い、受講者のニーズに幅広く応えていく準備を整えている。

 

山本講師からのメッセージ
「十八歳の時に、私はコロタイプに初めて出会いました。実は便利堂で働くきっかけを作ってくれたのが高校時代の私の教師だったのですが、どういうわけか高校三年生の私に向かって「便利堂で印刷職人になってみないか」と勧めてくれたのです。その助言があって便利堂に入社し、それからの毎日は試行錯誤の連続だったのですが、なんとか現在に到るまでの約四十年の間、納得の一枚が刷れた時の喜びを味わうために年月を費やしてきたと思っています。今回、講師を務めさせていただくコロタイプ・アカデミーでは、私のこれまで学ぶ習得した技や経験、そして知識をフルに使って、一般的に難しいと言われているコロタイプ技法をわかりやすく伝授することを念頭に置き、私自身も新鮮な気持ちでみなさんと共にコロタイプでのプリント制作を楽しんでいきたいと思っていますので、受講を希望されるみなさん、こうご期待ください!」

 

溝縁 真子
コロタイプ・アカデミー コーディネーター
プロフィール
1984年、京都府宇治市生まれ。京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻し版画と写真を学び、卒業後の2010年に、さらにアート写真を学ぶためにドイツのライプツィヒ視覚芸術大学に留学。写真技術や表現方法だけでなく、作品を制作するうえで重要となる哲学や社会への向き合いかたなども学ぶ。2016年にマイスターシューラーを修了後、京都に戻り2017年から便利堂に入社。コロタイプ・アカデミーでは、主に講師のアシスト、及びアカデミーの運営全般を担当する。

 

メッセージ
わたしはこれまで京都とライプツィヒで版画と写真、そして製本について学んできました。わたしがコロタイプという古典的な印刷技法を知ったのは、数年前にライプツィヒの印刷博物館を訪れた時のことでした。館内でのツアー担当の方が、以前までライプツィヒで稼働していたコロタイプ印刷所が閉鎖してしまい、今では唯一京都に工房が残っているのみと話してくださったのです。そして、偶然というか奇遇にも唯一と語られた便利堂に入社し、存続さえ危ぶまれる貴重な技術をひとりでも多くの方々に知っていただきたいと思っています。アカデミーをとおしてコロタイププリントの美しさや制作の喜びを味わっていただくことを切に願いながら、受講者のみなさまがより充実した時間を過ごしていただけるようさまざまな企画を考案中ですので、どうぞよろしくお願いします。

benrido Collotype Atelier Kyoto Japan; Collotype Academy; 2017; Mako Mizobuchi
benrido Collotype Atelier Kyoto Japan; Collotype Academy; 2017; Mako Mizobuchi

2日コース、5日コースも開校しています。

詳しくはこちらのページでご案内しております。
皆様のご参加お待ちしております!

新作ポートフォリオ 植田正治≪砂丘≫販売開始しました!

2017.06.29

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「パパとママとコドモたち」など、砂丘を舞台に家族の姿を、まさに“植田調ueda-cho”でとらえた代表作を収録した、植田正治ファン垂涎のポートフォリオシリーズが、豪華寝台列車 トワイライト・エクスプレス《瑞風》就航に合わせ企画され、収録作は瑞風の車両内に展示されています。
特別版は、レギュラー版6点に、さらに〈童暦〉シリーズなどから4点を特別にセットされ、
さらに特別付録に河出書房新社からこのたび出版されたレゾネ『植田正治作品集』も収録された豪華版です。
詳しくはこちら
※こちらは限定部数で残り1部となりました。

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〈収録作品〉
1.妻のいる砂丘風景(Ⅲ)/ MY WIFE IN THE DUNES (Ⅲ) 1950頃
2.パパとママとコドモたち/ PAPA, MAMA AND THE CHILDREN 1949
3.パパとママとコドモたち / PAPA, MAMA AND THE CHILDREN (Ⅰ) 1949
4.ボクのわたしのお母さん/ MAMMY, MY DEAR 1950
5.パパとトッチン/ PAPA AND TOCHIN 1949
6.へのへのもへの/ DOODLE FACE 1949
7.少女四態/ FOUR GIRLS, FOUR POSITIONS 1939
8.妹のお守り/ CARING FOR LITTLE SISTER 1959-70
9.紙芝居屋が行く/ THE PICTURE STORYTELLER DEPARTS 1959-70
10.小さな工場/ SMALL FACTORY 1959-70

商品ページはこちら

この度、新作ポートフォリオも6月17日より発売開始いたしましたのでお知らせいたします。
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コロタイプ(モノクロ)
プリントサイズ:203×254mm(8×10インチ)

作品1-6を収録します。
こちらは便利堂ミニ・ポートフォリオシリーズの第4シリーズでもあり、外装はおなじみのタトウ装・スリーブケース入です。タトウ・ケース用紙は、表/OKサンドダークと裏/新バフン紙(紺)の合紙で、砂丘と空のコントラストを表現してみました。

販売価格6,000円+税
商品ページはこちら

 

植田正治は1913年に生まれ、郷里・鳥取で写真館を営みながら、写真雑誌や展覧会に出品した作品がつぎつぎと入選し、写真家として頭角を現します。
山陰の空や砂丘などを背景に、被写体(ときに家族)をまるでオブジェのように配置した演出写真は、いまでも世界中で高い評価を得ています。

“FROM DUSK in collotype”展のお知らせ KYOTOGRAPHIE 2017 KG+Award

2017.04.18

「誰もが多かれ少なかれ心に傷を持っていて、なかにはその傷から逃れられない人たちもいます。これは痛みを抱く人たちの物語です。」

物理的あるいは不可視の傷跡がヤマウチタカモトのFrom Duskには通底している。モノクロ写真のシリーズからなるこれらの作品は、癒えることのない傷を明らかにしつつ、私たちが脆くはかない存在であることを実感させる。被写体の奥深くに埋もれた複雑な感情の層を解きほぐしつつ、ヤマウチの写真は精神的あるいは物理的な困難を背負った人々に対しての想いを巡らせている。ヤマウチはBarat College Chicago、School of Art Institute of ChicagoおよびICPで写真を学ぶ。国内外問わず精力的に活動し、これまでに「FROM DUSK」(T.I.P Book、 2015年)と「Till Dawn」(Case Publishing、2016年)の2冊の写真集を出版している。

展示期間: 2017年4月12日(水) – 5月14日(日) (11:00~18:00)
参加費: Free
場所: 〒604-0093 京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地 《地図》

 

アーティストトーク:5月3日(水) (17:00~18:00) ※参加費無料

Takamoto Yamauchi × 萩野NAO之

 

 

 

 

KYOTOGRAPHIE2017 便利堂 注目の展示情報!

2017.04.12

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KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2017が4月15日(土)より開幕します。便利堂の展示情報はこちら。

フランス国立ギメ東洋美術館 写真コレクション Theater of Love
場所:虎屋 京都ギャラリー 《地図》

殷 家樑(ヤン・カレン) Between the Light and Darkness (光と闇のはざまに)
場所:無名舎 《地図》

※KG+(KYOTOGRAPHIEサテライトイベント)
山内貴元「FROM DUSK in Collotype」
場所:便利堂コロタイプギャラリー 《地図》

クラウディオ・シルヴァノ Hariban Award 2016 Campo Aberto
場所:白沙村荘 存古楼 《地図》

ぜひこの機会にお立ち寄りください。

親子でコロタイプ体験「チョウジュウギガ/うさぎのウ」

2016.10.18

 

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学芸員の瀬尾さんの紹介に続き、コロタイプ工房の山本、白水からコロタイプについて

簡単に説明があった後は、山本マイスターの一声「どんどん刷りましょう」で

みなさんどんどんと仕上げてきます。

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土曜日ということもあり、10組の親子のみなさんが参加されました。

 

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この男の子は何度も何度もチャレンジしていました。

チョウジュウギガが出てきたところ。

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北斎の神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)

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研修生のジョアンナもユニークな刷り方を試していました。

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ご参加いただきありがとうございます。

 

便利堂で実際には、こんな大きなゼラチン版を作ります。

こちらも高岡市美術館で展示されている内容です。

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工房の山本さん、白水さんお疲れさまでした。

こちらの英語版でも見れます。

 

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コロタイプギャラリー 「鉄斎と便利堂」展開催のお知らせ

2016.10.12

10.12

【期間】10月22日(土)~11月11日(金) ※会期中無休
【時間】11:00~18:00
【場所】 便利堂京都本社1階 コロタイプギャラリー 《地図》

近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836-1924)と便利堂は、創業まもない頃より、刊行物の表紙絵や題字を依頼するなど交流があり、のち作品集や新年はがきの制作、作品はもとより自身や家族写真の撮影など、親密な関係にありました。本展では、鉄斎本人より便利堂に寄贈された作品原画はじめ、生前に制作した作品集や新年絵葉書、コロタイプ複製など多彩な資料展示をおこないます。富岡鉄斎生誕180年・便利堂創業130年の記念展です。是非この機会にお越しください。

時雨殿「京都企業に息づく琳派・ものづくりのルーツを探る」で酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製を展示します

2015.08.25


京都・嵐山 小倉百人一首殿堂 時雨殿で本日からの琳派400年記念企画展「京都企業に息づく琳派・ものづくりのルーツを探る」にて、酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製を展示します!

酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製
【期間】平成27年8月25日(火)~9月27日(日)
【場所】京都・嵐山 小倉百人一首殿堂 時雨殿 《地図》
京都の伝統工芸や文化、庶民の日常生活に大きな影響を与えた琳派のデザイン。こちらの会場では、琳派400年記念事業の一環として、京都企業の伝統と革新を支える琳派の創造性とデザインをテーマに、京都商工会議所の会員企業が所蔵している琳派の美術品や繊維・染織、工芸などの作品が展示されます。
原寸大屏風の迫力を味わえるこの機会に、ぜひ足をお運びください。

“モダニズムへの道程― 写真雑誌『白陽』に見る構成派の表現”展開催のお知らせ

2015.08.06


淵上白陽「円と人体の構成」(『白陽』第5巻第6号、1926年7月発行より)
157×156㎜ コロタイププリント

大正期の写真雑誌『白陽』は、神戸で写真館を営み写真家として活動していた淵上白陽(1889~1960)が発刊していた芸術写真誌です。刊行期間は1922年から26年の5年間でしたが、増刊号を含めて、現在43冊が確認されています。当初はピクトリアリズムの芸術写真をおもに所載していましたが、1923年の関東大震災以後、被写体を画面上で幾何学的に表現する<構成派>と称されるモダニズムの表現を志向するようになってゆきます。その意味で『白陽』は、芸術写真の近代化への道程を表しているといえるでしょう。掲載された精緻なコロタイプ刷り図版は、オリジナル・プリントとして世界的に認知されており、日本のコロタイプ技術が、銀塩プリントやフォトグラビア印刷と同等の写真プリント技法として成立していたことを証明しています。
本展では、約90年前、『白陽』が構成派の表現を志向していった時代に掲載されたオリジナルのコロタイプ・プリント約20点を額装展示します。淵上白陽をはじめとする芸術写真家たちの冒険心を、日本のコロタイプ技術が支えていたことを確認していただければ幸いです。
【日時】2015年9月1日(火)~12日(土) ※日曜休廊
【開廊時間】11:00~18:00
【会場】コロタイプキャラリー 株式会社便利堂 京都本社1階 《地図》 ※入場無料
■写真史家・金子隆一氏によるギャラリートーク 9月12日(土)13:30~15:00 無料
※コロタイプギャラリーのフェイスブック開設しました
Facebook.com/benrido.collotype.gallery

[尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクト]明日からの『京の七夕』で酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製を展示します

2015.07.31

京都では8月1日(土)から『京の七夕』が開催されます。便利堂では尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクトの一環として、『京の七夕』会場にて酒井抱一『夏秋草図屏風』の原寸大複製の展示を行います。

場所は堀川会場のエリア内、二条城二の丸御殿台所特別展示「琳派って?」展です。“初心者の方でも楽しみながら琳派を学べる企画展”として企画された展覧会で、上記原寸大複製屏風など、琳派作品を身近にご覧いただくことができます。(『夏秋草図屏風』設置場所は入場無料です。)
開催期間:8月1日(土)~8月10日(月) 19:00~21:15
詳しくはこちらから
また、同会場では琳派プロジェクションマッピングも行われます。二条城二の丸御殿が鮮やかに照らされる景色は圧巻です。旧暦の七夕を、京都ならではの形で鮮やかに照らされた城や街路でお楽しみいただくとともに、ぜひ『夏秋草図屏風』原寸大複製もご覧ください。

コロタイプギャラリー 第3回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展

2015.06.22


明日から、便利堂社員がハンドローラーで作り上げたコロタイプ作品をズラリと展示する、第3回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展を開催します!
【期間】6月23日(火)~7月10日(金)※土日休廊
【開廊時間】11:00~18:00
【会場】便利堂コロタイプキャラリー  便利堂 京都本社1階 《地図》 ※入場無料
コンテストも兼ねており、開廊中ご来場いただいた方に任意で投票していただき、高得票作品は後日発表させていただきます。

コンテストに勝ち抜くために並々ならぬこだわりを持って刷られた作品の数々。今年注目したいポイントは・・・
★工房スタッフの助言なし、独自のセンスと感覚でプリント
★見ごたえのある写真がズラリ
この2点です。
さらにくわしくはこちらから
投票にご参加下さった方には、コロタイプ絵葉書を1枚プレゼントいたします!
便利堂コロタイプギャラリーについて更に詳しくはこちら
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