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コロタイプギャラリー 「鉄斎と便利堂」展開催のお知らせ

2016.10.12

10.12

【期間】10月22日(土)~11月11日(金) ※会期中無休
【時間】11:00~18:00
【場所】 便利堂京都本社1階 コロタイプギャラリー 《地図》

近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836-1924)と便利堂は、創業まもない頃より、刊行物の表紙絵や題字を依頼するなど交流があり、のち作品集や新年はがきの制作、作品はもとより自身や家族写真の撮影など、親密な関係にありました。本展では、鉄斎本人より便利堂に寄贈された作品原画はじめ、生前に制作した作品集や新年絵葉書、コロタイプ複製など多彩な資料展示をおこないます。富岡鉄斎生誕180年・便利堂創業130年の記念展です。是非この機会にお越しください。

時雨殿「京都企業に息づく琳派・ものづくりのルーツを探る」で酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製を展示します

2015.08.25


京都・嵐山 小倉百人一首殿堂 時雨殿で本日からの琳派400年記念企画展「京都企業に息づく琳派・ものづくりのルーツを探る」にて、酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製を展示します!

酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製
【期間】平成27年8月25日(火)~9月27日(日)
【場所】京都・嵐山 小倉百人一首殿堂 時雨殿 《地図》
京都の伝統工芸や文化、庶民の日常生活に大きな影響を与えた琳派のデザイン。こちらの会場では、琳派400年記念事業の一環として、京都企業の伝統と革新を支える琳派の創造性とデザインをテーマに、京都商工会議所の会員企業が所蔵している琳派の美術品や繊維・染織、工芸などの作品が展示されます。
原寸大屏風の迫力を味わえるこの機会に、ぜひ足をお運びください。

“モダニズムへの道程― 写真雑誌『白陽』に見る構成派の表現”展開催のお知らせ

2015.08.06


淵上白陽「円と人体の構成」(『白陽』第5巻第6号、1926年7月発行より)
157×156㎜ コロタイププリント

大正期の写真雑誌『白陽』は、神戸で写真館を営み写真家として活動していた淵上白陽(1889~1960)が発刊していた芸術写真誌です。刊行期間は1922年から26年の5年間でしたが、増刊号を含めて、現在43冊が確認されています。当初はピクトリアリズムの芸術写真をおもに所載していましたが、1923年の関東大震災以後、被写体を画面上で幾何学的に表現する<構成派>と称されるモダニズムの表現を志向するようになってゆきます。その意味で『白陽』は、芸術写真の近代化への道程を表しているといえるでしょう。掲載された精緻なコロタイプ刷り図版は、オリジナル・プリントとして世界的に認知されており、日本のコロタイプ技術が、銀塩プリントやフォトグラビア印刷と同等の写真プリント技法として成立していたことを証明しています。
本展では、約90年前、『白陽』が構成派の表現を志向していった時代に掲載されたオリジナルのコロタイプ・プリント約20点を額装展示します。淵上白陽をはじめとする芸術写真家たちの冒険心を、日本のコロタイプ技術が支えていたことを確認していただければ幸いです。
【日時】2015年9月1日(火)~12日(土) ※日曜休廊
【開廊時間】11:00~18:00
【会場】コロタイプキャラリー 株式会社便利堂 京都本社1階 《地図》 ※入場無料
■写真史家・金子隆一氏によるギャラリートーク 9月12日(土)13:30~15:00 無料
※コロタイプギャラリーのフェイスブック開設しました
Facebook.com/benrido.collotype.gallery

[尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクト]明日からの『京の七夕』で酒井抱一『夏秋草図屏風』原寸大複製を展示します

2015.07.31

京都では8月1日(土)から『京の七夕』が開催されます。便利堂では尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクトの一環として、『京の七夕』会場にて酒井抱一『夏秋草図屏風』の原寸大複製の展示を行います。

場所は堀川会場のエリア内、二条城二の丸御殿台所特別展示「琳派って?」展です。“初心者の方でも楽しみながら琳派を学べる企画展”として企画された展覧会で、上記原寸大複製屏風など、琳派作品を身近にご覧いただくことができます。(『夏秋草図屏風』設置場所は入場無料です。)
開催期間:8月1日(土)~8月10日(月) 19:00~21:15
詳しくはこちらから
また、同会場では琳派プロジェクションマッピングも行われます。二条城二の丸御殿が鮮やかに照らされる景色は圧巻です。旧暦の七夕を、京都ならではの形で鮮やかに照らされた城や街路でお楽しみいただくとともに、ぜひ『夏秋草図屏風』原寸大複製もご覧ください。

コロタイプギャラリー 第3回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展

2015.06.22


明日から、便利堂社員がハンドローラーで作り上げたコロタイプ作品をズラリと展示する、第3回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展を開催します!
【期間】6月23日(火)~7月10日(金)※土日休廊
【開廊時間】11:00~18:00
【会場】便利堂コロタイプキャラリー  便利堂 京都本社1階 《地図》 ※入場無料
コンテストも兼ねており、開廊中ご来場いただいた方に任意で投票していただき、高得票作品は後日発表させていただきます。

コンテストに勝ち抜くために並々ならぬこだわりを持って刷られた作品の数々。今年注目したいポイントは・・・
★工房スタッフの助言なし、独自のセンスと感覚でプリント
★見ごたえのある写真がズラリ
この2点です。
さらにくわしくはこちらから
投票にご参加下さった方には、コロタイプ絵葉書を1枚プレゼントいたします!
便利堂コロタイプギャラリーについて更に詳しくはこちら
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り、ご投票くださいませ。

KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2015はじまります!

2015.04.16


KYOTOGRAPHIEは日本および海外の重要作家や貴重な写真コレクションによる国際的な写真祭です。世界屈指の文化都市である京都の街全体を舞台に、趣のある建造物や近現代建築の空間に伝統工芸技術や最先端テクノロジーを用いて展開されるのが特徴です。今年で第3回目となり、4月18日から5月10日のあいだ9ヵ国から計14組の作家とコレクションから出展されます。 
今年は「TRIBE(部族)―あなたはどこにいるのか?」をテーマに、一度見ただけで強烈な印象を与える写真作品が出展され、「写真」に詳しいかどうかに関係なく楽しめる内容となっています。
便利堂では、もともと写真プリントのために生まれた古典印画技法であるコロタイプを用いて、KYOTOGRAPHIEの展示に関連する4つのポートフォリオを制作しました。デジタル化が進むほど、人の手による確かな風合いが求められますが、職人が熟練した技を用いるコロタイプは近年その魅力が見直され、深いシャドーからハイライトにかけての滑らかな階調をもつモノクロ表現、独特の暖かみをもつカラー表現、顔料を使うため可能となる自在な色表現など、コロタイプしか持ちえない多彩な表現力から、写真家からの注目を集めています。
フランス国立ギメ東洋美術館・写真コレクション サムライの残像
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ポートフォリオ 〈侍〉 40,000円(税別)
世界屈指の規模を誇るフランス国立ギメ東洋美術館から、貴重な写真コレクションが日本初上陸。急激な社会変化とともに姿を消すこととなった武士の肖像に焦点を当てたヴィンテージ・プリント約60点を展示。また、コロタイプ・プリント5点の展示もございます。
ポートフォリオのご購入はKYOTOGRAPHIE会場便利堂本社1階コロタイプギャラリー京都国立博物館ミュージアムショップ京都三条富小路店オンラインショップで可能です。
【期間】4月18日(土)~5月31日(日) 10:00~17:00 ※会期中無休
【場所】虎屋 京都ギャラリー 《地図》
【入場料】無料
マルティン・グシンデ フエゴ諸島諸先住民の魂――セルクナム族、ヤマナ族、カウェスカー族
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ポートフォリオ マルティン・グシンデ 〈ティエラ・デル・フエゴ 1918-1924〉 87,000円(税別)
パタゴニアで消滅した先住民族の、動物の毛皮をまとい、仮面をかぶり、全身に儀礼的な模様を塗りつけた肖像が、世界的建築家・坂 茂氏がデザインした“紙管パビリオン”という紙でできた建築物の中で展示されます。
ポートフォリオのご購入はKYOTOGRAPHIE会場便利堂本社1階コロタイプギャラリー京都国立博物館ミュージアムショップ京都三条富小路店オンラインショップで可能です。
【日時】4月18日(土)~5月10日(日) 10:00~20:00 ※会期中無休
【場所】京都市役所前広場 《地図》
【入場料】パスポート代(一般:2,500円、学生:1,500円)またはチケット代(一般・学生ともに500円)
その他の展示作品についてはKYOTOGRAPHIEホームページでご確認ください。
また、便利堂はKYOTOGRAPHIEのAssociated Programや、KG+(ケージープラス)という市内各所の画廊、カフェ、教育施設など約50の会場で国内外の若手作家展を中心として行われるサテライトイベントにも参加します。
KYOTOGRAPHIE Associated Program
HARIBAN AWARD 2014 授賞作品Awoiska van der Molenコロタイプ写真展 ‘Sequester in Collotypes’

Awoiska van der Molen Untitled 351-10 2013
※「HARIBAN AWARD」プロジェクトとは
19世紀の古典技法「コロタイプ」を使った世界初の国際写真コンペティション。広く世界からコロタイプで作品を作ってみたい写真家やクリエイターにエントリーしてもらい、最優秀者は工房のある京都に招待され、滞在しながら自分の思い描くプリント、あるいは新たな発見となるプリントを職人と共に作り上げるという、便利堂コロタイプ工房でしか味わえない体験ができるものです。
今回は「HARIBAN AWARD 2014」で世界中の応募者131名の中から見事に最優秀賞授賞者に選ばれたアヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏が、職人とともにつくり上げたコロタイププリントの展示を行います。
【日時】4月18日(土)~5月10日(日) 11:00~18:00 ※会期中無休
【場所】
①臨済宗保水山廣誠院(4月18日~4月22日) 《地図》
②京都ホテルオークラ 地下1階 ※廣誠院すぐ近く(4月23日~5月10日) 《地図》
【入場料】
①臨済宗保水山廣誠院:700円
②京都ホテルオークラ:無料
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公式カタログも販売いたします。
KG+
正木博コロタイプ写真展 京都抄景

上七軒 2013
日本の伝統と佇まいを色濃く残す京都の伝統的な建築物、庭園、街並みのなかに現れる日本独自の美意識を写真で切り取った、写真家 正木博氏によるコロタイププリントの展示。

ポートフォリオ 正木博 〈京都抄景〉 54,000円(税別)
ポートフォリオのご購入はKYOTOGRAPHIE会場便利堂本社1階コロタイプギャラリー京都三条富小路店オンラインショップで可能です。
【日時】4月17日(金)~5月10日(日) 11:00~18:00 ※会期中無休
【場所】株式会社便利堂 京都本社コロタイプギャラリー1階 《地図》
【入場料】無料
ぜひ会場へ足をお運びいただき、KYOTOGRAPHIEをお楽しみください。

正木博「京都抄景」コロタイプ写真展

2015.04.13


便利堂コロタイプギャラリーでは、正木博コロタイプ写真展を開催します!
正木博氏は、日本の伝統と佇まいを色濃く残す京都の伝統的な建築物、庭園、街並みのなかに現れる日本独自の美意識を写真で切り取ります。光と陰影。コロタイプならではの階調表現をお楽しみください。オリジナルプリントとともに展示します。※本展はKG+(KYOTOGRAPHIEサテライト展示)に参加しています。
また会場では、記念出版として、正木博「京都抄景」のコロタイプポートフォリオを30部限定で販売します。
【日時】2015年4月17日(金)~5月10日(日)※会期中無休
【開廊時間】11:00~18:00
【会場】便利堂コロタイプキャラリー 株式会社便利堂 京都本社1階 ※入場無料

HARIBAN AWARD 2014 グランプリ受賞者 Awoiska van der Molenコロタイプ写真展

2015.04.09


Awoiska van der Molen Untitled 351-10 2013

19世紀の古典技法「コロタイプ」を使った世界初の国際写真コンペティション「HARIBAN AWARD 2014」で世界中の応募者131名の中から見事に最優秀賞受賞者に選ばれたアヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏が、職人とともにつくり上げたコロタイププリントの展示を行います!
【日時】2015年4月18日(土)~22日(水) 11:00~18:00
【場所】臨済宗保水山 廣誠院 《地図はこちら》
【施設入場料】700円
廣誠院は数奇屋風の書院と茶室からなり、庭園では高瀬川から引き込まれた大きくゆるやかな川の流れを眺めることができます。趣深い建物や豊かな庭園のなか、ゆったりとした気持ちで作品をお楽しみいただける場所です。通常は非公開ですので、施設内部に入ることができる今回は大変貴重な機会になります。

廣誠院の眺め
また18日(土)には、アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏による写真集サイン会を実施します!

アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏 パリフォト2014にて
昨年の選考の様子やアヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏の略歴はこちらから
作品制作についてのインタビューはこちらから
氏がコロタイプ職人とともにひたむきに作り上げた作品の数々を、ぜひご覧ください。

なお、本展示は23日(木)以降も場所を変えて行います。
【期間】4月23日(木)~5月10日(日) 11:00~18:00
【場所】京都ホテルオークラ 地下1階 ※廣誠院すぐ近く 《地図はこちら》
【施設入場料】無料
お越しの際はお間違えのないようご注意ください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております!

国際コロタイプ 写真コンペティションHARIBAN AWARD 2015 公募開始のお知らせ

2015.04.09


19世紀の古典技法「コロタイプ」を使った世界初の国際写真コンペティションの第2回目、「HARIBAN AWARD 2015」を開催します!
ガラス板を使うことから、日本では「玻璃版(はりばん)」と呼ばれる写真プリント技法のひとつ「コロタイプ」。便利堂コロタイプ工房は、明治38年の工房開設以来、1世紀以上にわたってこの技法を継承してきました。その伝統と文化を次の世代に伝えるためにも、より多くの方々にコロタイプを知っていただき、活用していただくことが重要だと考えています。「HARIBAN AWARD」プロジェクトは、広く世界からコロタイプで作品を作ってみたい写真家やクリエイターにエントリーしてもらい、最優秀者は工房のある京都に招待され、滞在しながら自分の思い描くプリント、あるいは新たな発見となるプリントを職人と共に作り上げるという、便利堂コロタイプ工房でしか味わえない体験ができます。
さらに詳しくはこちらから


■お問い合わせ先
HARIBAN AWARD 2015 事務局
〒604-0093
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地
便利堂内
電話:075-231-4351
E-mail : info@haribanaward.org
公式ホームページ www.benrido-collotype.today/competition
ツイッター @haribanaward
フェイスブック Hariban Award


九州国立博物館_山本作兵衛コレクション 保存処置作業完了報告展『1095日の軌跡』

2015.03.31


平成23年(2011)5月に、日本ではじめてユネスコ世界記憶遺産に登録された「山本作兵衛コレクション」をご存知でしょうか。世界記憶遺産には、かの有名な「アンネの日記」や「ベートーヴェン第9交響曲草稿」が登録されており、“人類が後世に伝える価値のある世界各国の文書、書物、楽譜、絵画、映画などの記録物を登録・保護し、公開すること”を目的とし、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が主催しています。便利堂は、この「山本作兵衛コレクション」のコロタイプ複製制作事業に約3年間にわたり携わりました。
※山本作兵衛コレクションとは
約50年間にわたり炭坑夫として働きつづけた山本作兵衛が「孫たちにヤマの生活やヤマの作業や人情を書き残しておこう」とした詳細な炭坑労働の記録。その数は1,000枚以上にわたります。ユネスコのホームページでは以下のように言及されています。
――(前略)当時の日本について記述した文書は、政府や企業等の公式文書によるものがほとんどで、一人の労働者が作成した私的記録は非常に希少である。作兵衛の絵画には、公的記録では読み取ることができない当時の生々しさや臨場感がある。当該コレクションは、世界的に歴史的な重要性が高い時代を実際に生きた一人の人間の視点に基づく真正な記録である。

コレクションの原画には長期保存が難しいとされる酸性紙と思われる近代の西洋紙が使用されていました。そこで、大切な遺産を後世へ伝えるため便利堂のコロタイプ印刷で精巧な複製が作られることとなったのです。
更なる詳細は保存処置作業完了とあわせて、明日から開催される九州国立博物館「保存処置作業完了報告展1095日の軌跡」で知ることができます。
4月5日(日)12:00~16:00には1階エントランスにてコロタイプ印刷ワークショップを開催します!「山本作兵衛コレクション」複製に用いられた技術を、ご自分で実際に体験していただけます。無料ですので、是非ご参加ください。
「保存処置作業完了報告展1095日の軌跡」
【期間】4月1日(水)~4月19日(日)
【場所】九州国立博物館 1階ミュージアムホール http://www.kyuhaku.jp/
【関連イベント コロタイプ印刷ワークショップ】
【日時】4月5日(日)12:00~16:00
【参加費】無料
【事前申込】不要
コロタイプ印刷ワークショップについて詳しくはこちら↓
http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-81.html