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<コロタイプ>『コロタイプの世界−コロタイプで観る文化財−展』開催のお知らせ

2023.07.15

 

便利堂コロタイプ ギャラリーにおいて、夏・秋期常設展
『コロタイプの世界−コロタイプで観る文化財−展』開催中。

 

法隆寺金堂壁画 六号壁、国宝「鳥獣人物戯画」(甲巻)、 国宝「蒙古襲来絵詞」、高松塚古墳壁画(西壁)、酒井抱一「夏秋草図屏風」のコロタイプ複製を展示 なかなか見ることのできない国宝の精巧なコロタイプ 複製を近くでご覧いただけます。ぜひこの機会に便利堂コロタイプ ギャラリーに足をお運びください。

 

 

【概要】

便利堂コロタイプギャラリー夏・秋期常設展
『コロタイプの世界−コロタイプで観る文化財−展』
場所:京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地 便利堂コロタイプギャラリー
会期:2023715日(土)−1014日(土)
開場時間:10:00~17:00
休廊: 平日12:00~13:00, 日曜日、祝日
入場料:無料

*駐車場あり(ギャラリー横、京都 便利堂本店前)

<ショップ・商品>新商品「美術はがきソムリエからの定期便」発売のお知らせ

2023.06.19

2023年6月20日(火)より「美術はがきソムリエからの定期便」を当社本店およびECサイトにて販売開始いたします。

 

7月テーマ:清々しい「青」

初号7月23日頃にお届けする絵はがきテーマは〈清々しい「青」〉。目にも涼やかな「青色」が印象的な10枚です。毎月10枚のうち1枚はコロタイプ絵はがき〈季趣五題〉より1作品をセレクト。7月はエリザベス・キース「藍と白」。スコットランド出身のエリザベス・キースは日本の浮世絵に魅了され来日。新版画と呼ばれる、明治期以降の木版作品を遺しています。「藍と白」は陶器屋のショーケースを眺める女性の後ろ姿。そのショーケースの中には敬愛した葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が飾られています。10枚の中にはその「神奈川沖浪裏」も。暑中見舞いに使ってよし、清々しい夏のインテリアにもおすすめです。

 

詳しくは 「美術はがきソムリエからの定期便」

 

<実績紹介>「寺社Now」オンラインにて便利堂の写真撮影が紹介されています

2021.06.25

「寺社Now」オンラインにて、便利堂が行った冷泉家文書の写真版複製本全100巻の撮影の記事が掲載されました。(平成30年3月【寺社Now vol.18】掲載)

 

【寺社Now職人図鑑】国宝を写して後世に伝えるコロタイプ印刷!創業130年「便利堂」写真部・岩村 孝
「寺社Now」のページはこちら

<実績紹介>【国宝】「聖徳太子及び天台高僧像」 コロタイプ里帰り複製制作

2020.11.15

【国宝】「聖徳太子及び天台高僧像」 コロタイプ里帰り複製制作

この度、法華山一乗寺所蔵の仏教絵画の超名品「国宝 聖徳太子及び天台高僧像」がコロタイプ複製によってお寺に里帰りいたしました。

■聖徳太子及び天台高僧像(十幅 絹本著色 平安時代)とは

聖徳太子をはじめ、龍(りゅう)樹(じゅ)菩薩(インド)、善(ぜん)無(む)畏(い)三(さん)蔵(ぞう)(インド)、慧(え)文(もん)禅師、慧(え)思(し)(南岳大師)、智顗(ちぎ)(天台智者大師)、灌(かん)頂(じょう)(章安大師)、湛(たん)然(ねん)(荊渓大師)、最澄(伝教大師)、円(えん)仁(にん)(慈覚大師)などインド、中国及び日本の天台宗関係の高僧を描いたもので、各図とも補筆が少なくないが、細部の文様そのほかに繊細華麗な平安時代の画風がうかがわれ、坐像、立像、正面向き、側面向きなど変化に富んだ像容は、平安時代の高僧像の一般を示して興味深いものがある。なお聖徳太子など五幅の上部色紙形にわずかにのこる賛文は、天慶九年(946)叡山東塔法華堂(延暦寺)の像に橘(たちばなの)在(あり)列(つら)が加えた画賛と符合する点、その像容も同壁画に倣った可能性が高い。いずれにしても平安時代前期の東寺(教王護国寺)の国宝 真言七祖像などに対比すべき平安時代後期高僧像の優品としてその価値は高い。
『国宝事典 第四版(便利堂刊)』より

 

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

<実績紹介> 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板のスキャニング画像が公開

2020.07.22

7月22日より「重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」のスキャニング画像が特設ページにて公開されます!

昨年に便利堂がスキャニングをおこない、現在も作業が続いている「重要文化財 法隆寺金堂壁画写真ガラス原板」の高精細デジタル画像データの一部が、2020年7月22日より、オンライン上で公開されます。

 

「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 デジタルビューア」では、大壁で300億画素、小壁で170億画素を超えるきわめて精度の高い画像をお手元で鑑賞することができます。なかでも如来の螺髪や菩薩の毛筋、立体感のある衣褶の表現などは必見です!

 

現在のこのような状況の中で、落ち着いて作品を鑑賞することは中々難しいですが、今回の画像の公開を通じて、「東洋の至宝」と謳われた壁画の卓越した芸術性を細部まで楽しんでいただき、法隆寺金堂壁画の魅力とその価値、さらには文化財保存についてより一層ご理解と関心を持っていただきましたら幸いです。

 

 

「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 デジタルビューア」はこちら

昭和10年に撮影した法隆寺金堂壁画撮影事業についてはこちら

昨年よりおこなっているスキャナー事業についてはこちら

 

【概要】
「法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 デジタルビューア」
制作:法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室
協力:文化財活用センター、便利堂

 

<実績紹介>新商品「スター坊主めくり」カレンダーの企画販売

2019.11.15

新商品「スター坊主めくり」カレンダーの企画販売

「スター坊主めくり」は、仏教・人・社会と向き合う等身大の若手僧侶31人が仏教用語(法語)をわかりやすいことばで語り、毎朝みなさんに元気を届ける日めくり仏教法語集です。

 

永きに渡る神社仏閣との繋がりをもつ便利堂が、「もっとたくさんの人に、お寺を知ってもらいたい! 僧侶を身近に感じてもらいたい!」との熱い想いで開発しました。

 

僧侶とのイベント開催やWEB・SNSでの交流など、この商品を中心に、こうした輪を広げていく取り組みを行っていきます。

 

ご購入はこちらから
Twitter: @starbouz

<実績紹介>「岡崎明治酒場」コロタイプポスター 制作

2019.10.23

「岡崎明治酒場」コロタイプポスター 制作

岡崎明治酒場 ポスター

 

「岡崎明治酒場」コロタイプポスターは、2018年に株式会社電通関西支社さまのご依頼で便利堂が制作いたしました。

 

「岡崎明治酒場」は、京都・岡崎で開催された明治時代をテーマにしたイベントです。この「岡崎明治酒場」の宣伝ポスターとして、明治の世界感を当時の印刷技法であるコロタイプを使って表現するというご依頼をいただきました。

 

このポスターは、スパイクス・アジア(Spics Asiaに出品され、デザイン部門 銅メダルを受賞いたしました。

 

受賞作品:Collotype Poster Not Just An Ad, But Traditional Art

<実績紹介>法隆寺金堂壁画写真ガラス原板高精細デジタル化作業を実施

2019.10.01

今春より法隆寺金堂壁画写真ガラス原板高精細デジタル化作業が進行中です!

高精細デジタルスキャナー

ガラス乾板とは、写真フィルムが主流となる20世紀半頃まで使用されていた、ガラスに感光材を塗布した撮影用の記録媒体のことです。材質がガラスであるため扱いづらく劣化もする一方で、ガラス乾板に写された写真には、そこにしか記録されていない当時の様子が残っているため、貴重な文化財といえます。

 

なかでも昭和10年(1935)に便利堂によって撮影された法隆寺金堂壁画写真ガラス原板は、昭和24年(1949)に火災で焼損する前の壁画の様子が写し遺されていて、現在はもう見ることのできない情報が豊富に入った大変貴重なものであり、デジタル化が急務となっていました。

 

そこで便利堂は、京都大学と大型ガラス乾板にも対応できる世界初の専用超高精細デジタルスキャナーを共同開発し、この法隆寺金堂壁画のガラス原板をデジタルデータにする作業をおこないました。これにより、壁画の細部や肉眼では見えにくい部分を確認することができ、今後の美術史研究や、文化財への関心に繋がるのではないかと期待しています。

 

今後スキャニングデータは、各研究機関や博物館等で活用・公開されるとのことで、皆さまにもご覧いただける機会があるかもしれませんので、お楽しみにお待ちください!

 

・昭和10年の便利堂による法隆寺金堂壁画原寸大撮影についての詳細はこちら

・スキャナーについての詳細はこちら

<実績紹介> ICOM KYOTO 2019 国際博物館会議に出展

2019.08.26

ICOM KYOTO 2019 国際博物館会議京都大会に出展


9月1日より9月7日まで、京都国際会館にてICOM KYOTO 2019が開催されます。ICOM(International Council of Museums)とは、博物館関係者により1946年にパリで創設された、博物館に関する唯一最大の国際機関(NGO)です。2019年現在、世界138の国と地域から44,500人のミュージアム関係者が、加入しています。この国際博物館会議が、このたび日本で初めて京都で開催されます。

国際博物館会議は3年に1度開催されており、第25回の京都大会は「文化をつなぐミュージアム―伝統を未来へ―」をテーマに、文化財や美術品をどのように守っていくのかという問題や、ミュージアムの運営や経営、紛争や災害等の緊急時の対応方法など、博物館に関わる情報の交換や知識の共有、会議がおこなわれる予定です。そして、そのなかのイベントの1つとしてミュージアム・フェアが開催されることになり、便利堂もブースを出展し、参加することとなりました!

ミュージアム・フェアは京都国際会館内の三つの会場にわたり9/2~4の3日間開催され、博物館美術館をはじめ、文化に関わる企業・団体がブースを出展し、皆様に活動や技術を紹介するイベントです。今回便利堂では、EVENT HALLのブース番号「E32」にて『明日への文化財遺産の保存』をテーマに、これまで一世紀以上にわたって取り組んできた「コロタイプ複製」、「文化財撮影」、そして新たな取り組みである「ガラス乾板スキャナー」の3つを柱とする、“便利堂独自のアーカイブ技術”を皆様にご紹介します!

今回のご紹介で特に力を入れているのは、便利堂が京都大学と一緒に開発した大型原板にも対応可能な世界初の「ガラス乾板専用超高精細スキャナー」です。