創業135周年記念「−明治から令和へ− 便利堂のあゆみ」展

 

本年7月1日に、便利堂は創業135年を迎えました。もともと御所出入りの錫屋を営んでいた創業家の次男・中村弥二郎は、明治の幕開けとともに従来にない文化的事業を一手に引き受ける商いを目指し「便利堂」を創業しました。

 

当初、書店として始まった便利堂は、当時は新業種であった広報宣伝・デザインや新聞等の取次事業を手がけます。そして、明治38年の日露戦争を機に国内で絵はがきブームが起こると、いち早くブームの牽引役となり、絵はがきを自社制作するため写真工房とコロタイプ工房を開設しました。以降現在に至るまで、便利堂は印刷物や出版物、文化財撮影を通じて日本の文化を国内外に伝えるお手伝いを続けています。

 

本展覧会では、そうした創業から現在に至るまでの歴史と、現在では希少となった古典写真印画技法「コロタイプ」による名品複製を展観します。135年に渡り文化に携わってきた便利堂のあゆみを振り返りながら、文化財や美術品を継承していくことの大切さ、そして便利堂が歩むこの先を本展を通じてご紹介します。

 

【概要】

創業135周年記念「−明治から令和へ− 便利堂のあゆみ」展

場所：京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地　コロタイプギャラリーⅠ＆Ⅱ

会期：2022年8月1日（月）－11月18日（金）　10：00－17：00

休廊：平日12：00－13：00＆土日祝日休廊

※ただし「京都府庁界隈まちかどミュージアム」に参加のため、

10月22日（土）－11月13日（日）は土曜日開廊・日祝日休廊