Laura Koskinen-Bennett

Bio

Laura Koskinen-Bennett is a retired educator and mother of nine. She earned B.A. degrees in journalism and studio art from Humboldt State University in California, USA. Her MFA in photography is from the University of Houston, Texas. As a college educator, Bennett taught all levels of photography, photo history and photojournalism. She has numerous awards and an extensive exhibition record. Her cameras include an old 8×10 Gundlach, a Zone VI field camera and an early series Hasselblad. Bennett enjoys experimenting with historic alternative processes such as lumens, photograms, cyanotypes and platinum palladiums. She also delves into handmade books and fiber-based work using pigments and botanical dyes. Her best work comes from the two places she enjoys the most, the darkroom and the garden.

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審査員特別賞 – ローラ・コスキネン=ベネット

ローラ・コスキネン＝ベネットの『Uncotrollable Things』を見た時、巨大な宇宙空間のようにも、誰かのクローゼットを覗いたようにも見えて、とても不思議であった。写真という媒体の魅力はサイズが自在であるということだと思うが、まさにそれを感じた。ひとつのイメージから同時に全く反対のことを感じるのは、さまざまなレイヤーがそこに含まれているためであると言える。加えてリズム感とダイナミズムも感じた。動画ではないが動画を彷彿とさせる。現代的でありながら、100年前の作品のようにも見える。デジタル空間にも、コロタイプにも合う作品。そんな複雑な感情を引き起こさせる作品群に魅せられた。言葉では言い尽くせない瑞々しい魅力を持つ作品ばかりであり、今後も期待している。

— 綾 智佳 | HARIBAN AWARD 2024 審査員

【略歴】

教育者であり、9児の母でもある。カリフォルニア、フンボルト州立大学（Humboldt State University in California）でジャーナリズムとスタジオ・アートの学士号、テキサス州ヒューストン大学（the University of Houston, Texas）で写真の修士号を取得。大学で教鞭をとり、あらゆるレベルの写真、写真史、フォトジャーナリズムを教える。数々の賞を受賞し、幅広い展示実績を持つ。カメラは古い8×10ガンドラック、Zone VIフィールドカメラ、初期のハッセルブラッドなど。ベネットは、ルーメン、フォトグラム、サイアノタイプ、 プラチナ・パラジウム等、歴史的なオルタナティブ・プロセスの実験を楽しんでいる。また、顔料や植物染料を使ったハンドメイドの本やファイバーベースの作品にも取り組んでいる。彼女の作品は、彼女が最も好きな2つの場所である暗室と庭から生まれる。